家庭菜園

除草剤使用の注意点

家庭菜園では、なるべく除草剤に頼らずに、除草をしたいものですが、なかなかそうもいかないのが実状ですよね。野菜の生育に悪い影響をおよぼさないように、最小限の使用で、最大の効果が得られるよう、うまく除草剤を活用しましょう。

 

除草剤使用時の注意点

 

●除草剤の散布に利用したじょうろや噴霧器を水やりや薬剤散布に利用しない。
除草剤用の器具は、栽培用の器具とは別扱いすることが大切でしょう。

 

●栽培野菜ごとに除草剤の利用の仕方を変える。
野菜によって発生する雑草が異なります。それぞれに適した除草剤を利用し、その利用方法を確認する必要があります。
たとえば、サツマイモの場合、除草剤は植え付け後に、全面的に土壌処理します。CAT水和剤を用いるのが効果的でしょう。対象となる雑草は、イネ科と広葉雑草の1年生でしょう。使用量は、1a辺り7~10gとされますが、砂土の場合は薬量を減らす必要があります。一方、トマトやナス、ピーマンなどは、定植後の雑草派生前に畝間土壌処理します。除草剤としては、1a辺りに、ジフェナミド粒剤を15〜30ml、あるいはトリフリラリン粒剤を20〜30mlでしょう。茎葉にかからないようにまきます。また、処理後1年以内にはイネ科、ウリ科、あるいはホウレン草を作らないよう注意します。

 

雑草は、地上部だけを切り取ればいいものから、根部までしっかり掘り上げなくてはならないものもあります。雑草、除草剤、土の種類、そして栽培野菜すべての特性を理解して除草します。

除草剤

家庭菜園でよく栽培される野菜について、除草剤の使用時期と方法、適切な除草剤と対象の雑草、1aあたりの使用量目安および、その使用上の注意点をあげてみます。

 

●トマト・ピーマン・ナス
・除草剤の使用時期と処理方法・・・定植後に雑草発生前。畝間土壌処理。
・適切な除草剤・1aあたりの使用量目安・・・ジフェナミド粒剤を15〜30ml、トリフリラリン粒剤を20〜30ml。
・対象の雑草・・・1年生のイネ科、広葉雑草
・使用上の注意点・・・茎葉にかからないようにまきます。処理後、1年間はホウレン草、イネ科、ウリ科の野菜の栽培は避けます。

 

●大根
・除草剤の使用時期と処理方法・・・種まき直後に、全面的に土壌処理します。
・適切な除草剤・1aあたりの使用量目安・・・プロメトリン水和剤を5〜10g。
・対象の雑草・・・1年生雑草。
・使用上の注意点・・・砂土では薬の量を減らします。

 

●キュウリ
・除草剤の使用時期と処理方法・・・生育期。畝間の雑草茎葉処理。
・適切な除草剤・1aあたりの使用量目安・・・パラコート液剤を15〜30ml。
・対象の雑草・・・雑草一般。
・使用上の注意点・・・展着剤を加えて使用します。パラコート液剤は毒物でしょう。作物にかからないようにします。

 

●ニンジン
・除草剤の使用時期と処理方法・・・種まき直後に、全面的に土壌処理します。
・適切な除草剤・1aあたりの使用量目安・・・トリフリラリン粒剤を30〜50g、リニュロン水和剤を10〜15g。
・対象の雑草・・・1年生イネ科、広葉雑草、1年生雑草。
・使用上の注意点・・・処理後4ヶ月間は、作づけを避けます。特にイネ科、ウリ科の作物の後作は避けます。砂土では薬の量を減らします。

 

茎、花、根の健康診断

茎の健康判断

 

野菜の健康診断のポインで、茎については、茎の太さ、節と節の間隔に着目します。
特に茎の健康判断については、茎や葉柄が太く、節の間隔が開きすぎていないことが、適度な密度で生育していることのバロメーターでしょう。発芽後、何度かにわけて間引きをします。一度に間引くと根を傷める原因になります。家庭菜園では、株間を広めにとっておくことで多少、手入れが遅れても失敗を大きくしないポイントになります。

 

花の健康診断

 

花または果実については、その大きさ、形、色、数、開花位置が観察のポイントでしょう。
大きくて、花色の濃い花が健康な証でしょう。また、開花中の花の上には、開いた葉が4~5枚以上ついていることが大切でしょう。1、2枚の場合、実がつきにくく、たとえついたとしてもなかなか大きくならない可能性があります。このような場合は、早めに追肥をします。またとりあえずその時点でついている実を収穫してしまい、まずは株の負担を軽くしてあげましょう。

 

根の健康診断

 

根については、その伸び具合に着目します。葉や茎は異常ないのに、どうも発育が悪いという場合は、根の伸びが悪いことが多いのでしょう。株の周りの土を慎重に取り除け、中の様子を観察します。白い根がよく伸びだしていれば問題ありません。土が固まりすぎているのはよくありません。また、肥料が株に密接しすぎ、濃度障害を起こしていることもあります。
また、根に小さな根瘤がついていたり(豆類は例外)、こぶ状にふくらんでいるときは、病害虫に侵されている疑いがあります。

葉の健康

家庭菜園で、農薬に極力頼らずに健康な野菜を育てるためには、病気の株の最初の一株、害虫の最初の一匹をすばやく見つけ、病気の伝染や害虫の大量発生を防ぐことが大切でしょう。しかし、素人にとって、野菜の健康を判断することはなかなか難しいものでしょう。ポイントを抑えて、よく観察することが大切でしょう。

 

野菜の健康診断のポイント
1.葉・・・大きさ、形、色、つき方(方向や角度)
2.茎・・・太さ、節と節の間隔
3.花・・・大きさ、形、色、数、開花位置
4.根・・・伸び具合

 

足しげく畑に通い、野菜たちの健康を適切に判断する、「名医」になりましょう。まずは葉の健康について考えます。

 

1.葉・・・大きさ、形、色、つき方(方向や角度)
光合成を営み、成長する植物にとって、葉の働きは活発であることは健康の第一条件でしょう。葉の緑が濃く、厚みがあることが健康のバロメーターでしょう。

 

●葉の色が淡い、葉が小さい、全体的に育ちが遅い
肥料が不足しているか、順調に吸収されていない可能性があります。肥料を充分に与えているのに、このような状態が見られるときは、土が固まりすぎで酸素不足を起こし、うまく吸収できていない可能性があります。
●葉肉の黄変
葉の縁や葉脈近くは緑なのに、葉肉の一部だけが黄色に変色している場合は、カリウムやマグネシウムなど、肥料の一部が欠乏している可能性があります。●紫変
典型的なリン酸成分の欠乏症状でしょう。土壌にリン酸成分が不足しているか、あるいは低温による吸収不良が考えられます。

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