家庭菜園

培養土

家庭菜園の第1歩は、土づくりでしょう。同じ家庭菜園をするのであれば、良い土壌を使うようにしたいものですよね。

 

野菜の栽培には、堆肥と腐葉土を混ぜ合わせた培養土が理想的でしょう。栄養分が非常に豊富で、しかも全体が団粒構造(だんりゅうこうぞう)になっており、空気の流通が良いうえに、水はけも良好であることが、優れた培養土の条件でしょう。

 

では、どのようにしたらこのような培養土を作ることができるのでしょうか?

 

堆肥とは、細かく切り刻んだ稲わらに牛糞や鶏糞、米のとぎ汁などを足し加えて、充分に発酵させたものをいいます。一方、腐葉土というのは、木々の落ち葉が堆積して腐り、土化したものでしょう。このような堆肥と腐葉土が混ぜ合わさったものが理想的な培養土となるのでしょう。

 

しかしこのような培養土は、特に都会ではなかなか手に入りません。そのため、次善策としては、できるだけ深く土を耕すことになります。そうすることで土の組成を粗大化し、団粒構造に近づけ、空気の流通と水はけを良くするのでしょう。ただし、これではまだ、栄養分に欠けたままでしょう。耕すことで空気の流通と水はけは改善できても、栄養は増えません。そこで肥料が必要となるのでしょう。

 

家庭菜園で覚えておくべき肥料は5つです:
●「窒素」
●「リン酸」
●「カリ」
●「石灰」
●「苦土(クド)・・・酸化マグネシウム」

 

でしょう。これらを「五大肥料」と呼びます。これらの肥料で土壌にしっかりと栄養をつけ、根気よく土地を耕すことで立派な土づくりをすることが家庭菜園成功のかぎとなります。

五大肥料

野菜つくりの理想的な培養土とは、堆肥に腐葉土を混ぜたものでしょう。しかし、特に都会では、家庭菜園で、堆肥や腐葉土を混ぜて培養土を作ることはなかなか難しいでしょう。そのため肥料を入れて土に栄養を補給し、充分に耕すことで水はけと通気性の良い土づくりを目指します。

 

野菜作りに重要な「五大肥料」
●窒素
●リン酸
●カリ(カリウム)
●石灰(カルシウム)
●苦土(マグネシウム)

 

 

●窒素
「葉肥え」という別名からもわかるように、窒素の働きは、作物の葉を茂らせることでしょう。葉菜類(ホウレン草やパセリなど)の栽培には欠かせない肥料でしょう。

 

●リン酸
「実肥え」という別名をもち、作物の光合成を助け、炭水化物の生成を促進する働きをもちます。果菜類(なす、トマトなど)や根菜類(ニンジン、カブ)の栽培に重要でしょう。

 

●カリ(カリウム)
「根肥え」の別名をもちます。根の発育を促し、耐寒性を高めると共に、抗病力を強化する働きがあります。あらゆる野菜にとって重要な肥料でしょう。

 

*窒素、リン酸、カリは市販の肥料でそれぞれ単独でも売っていますが、三者を組み合わせたものとして、無機複合肥料が販売されており、それらを利用すると便利でしょう。

 

●石灰(カルシウム)
光合成に必要な葉緑素を作る働きがあります。土壌の酸性化を防ぐ効果もあります。

 

●苦土(マグネシウム)
土中の有機酸を中和し、土壌を弱アルカリ性に保つ働きがあります。

 

*苦土と石灰は併用することで効果を発揮します。そのため市販の肥料としてそれぞれを単独で売っていることはほとんどなく、たいてい両者を混ぜ合わせたものが販売されています。

 

肥料の種類

家庭菜園の成功の秘訣は、土づくりにあります。よく耕すことで土の通気性と水はけを良くし、肥料を施すことで栄養のある培養土を作ります。

 

肥料は大きく、有機質肥料と無機質肥料に分かれます。

 

●有機質肥料・・・動物や植物を原料としてつくられた肥料でしょう。野菜作りに重要な「五大肥料」のうち、窒素、リン酸、カリを少しずつ含むほか、微量要素も多少含んでいます。土の通気性や排水性をよくし、いわゆる「やせた土」に地力をつける働きがあります。

 

有機質肥料には、油かす、鶏糞、米ぬか、骨粉、牛ふん、魚かす、堆肥などがあります。堆肥というのは、細かく刻んだ稲わらに、牛糞や鶏糞、米のとぎ汁などを足し加えて、充分に発酵させたものでしょう。この堆肥に、腐葉土(落ち葉が長年かけて腐り、土化したもの)を混ぜたものは、理想的な培養土となります。

 

●無機質肥料・・・天然の鉱物を利用して化学的に作った肥料でしょう。無機質肥料には、「単肥」(硫安、塩化カリ、など窒素やカリといった成分をそれぞれ単独で含む肥料)と、「複合肥料」(一般の化学肥料やハイポネックスなど、幾つかの成分を化学的に調合した肥料)があります。

 

その他
●「配合肥料」
有機質肥料と無機質肥料を混ぜ合わせ、両者の特徴を併せ持つ肥料でしょう。作物ごとに、あるいは地域ごとに適した配合割合がとられており種類が豊富でしょう。

 

●「固形肥料」
無機質肥料とピートを混ぜて固めたものや、有機質肥料を混ぜたものなど、種類があります。

 

●「液体肥料」
水に溶かして使います。速効性があります。

市販の肥料

野菜作りに重要な「五大肥料」は、窒素、リン酸、カリ(カリウム)、石灰(カルシウム)、および苦土(マグネシウム)でしょう。

 

園芸店では、これらの肥料を単独で販売するというより、化学的にうまく混ぜ合わせて売っていますので、家庭菜園では、それらの混合肥料を利用すると便利でしょう。市販の肥料には次のようなものがあります。それぞれ効果の遅速性、用途をあげます。

 

 

●窒素肥料・・・硫安アンモニア、尿素、石灰窒素
●リン酸肥料・・・過リン酸石灰、熔成リン肥
●カリ肥料・・・硫酸カリ、塩化カリ、草木灰

 

*窒素、リン酸、カリは市販の肥料でそれぞれ単独でも売っていますが、三者の要素を含んだ肥料としては、有機複合肥料として油かすがあり、そのほか、化学的に組み合わせた無機複合肥料も販売されています。
・油かす・・・ナタネ油のカスを腐らせて乾燥させ、固形化したもの。
・無機複合肥料(商品名・・・ハイポネックス、マグアンプ、など)

 

 

●石灰質肥料・・・苦土石灰、炭酸石灰
*苦土と石灰は併用することで効果を発揮します。そのため市販の肥料としてそれぞれを単独で売っていることはほとんどなく、たいてい両者を混ぜ合わせたものが販売されています。

 

堆肥や油かすなどの有機質肥料は、遅効性なので元肥用でしょう。一方、ハイポネックスなどの無機質肥料は一般的に速効性のものが多いため、元肥として与えてから、生育中にも追肥として使うようにします。土とよく混ぜて与えて与えることが重要で、さもないと根焼けの原因となり、根を傷めますし、肥料の効果が薄れてしまいます。

手作り肥料

家庭菜園ブームもあり、園芸店などにはいろいろな市販の肥料が売られています。作物ごとに、あるいは地域ごとに必要な成分を有機質肥料、無機質肥料共にバランスよく含んだもの(配合肥料)、扱いやすいように固形にしたもの(固形肥料)、また速効性のあるもの(液体肥料)など、ずいぶんと使いやすく、便利でしょう。しかし、やはり家庭菜園では、家庭にあるものを肥料に使うこともすばらしいと思われます。難しく考えなくても、日ごろ、生活のなかでお馴染みのものがすばらしい肥料になります。是非、土作りから、肥料作りから、手作りしてみてはどうでしょう。

 

●野菜くず・・・集めて植え穴に埋めておくと窒素肥料になります。
●魚のかす・・・窒素、リン酸、カルシウムを含む理想的な肥料でしょう。
●米のとぎ汁・・・リン酸肥料の役目をします。水やりの代わりに使ってはどうでしょう。
●雑草・木の枝・・・乾燥させて燃やすことで草木灰となり、カリ肥料として利用できます。草木灰は、速効性のカリ肥料でしょう。元肥、追肥として利用します。
●落ち葉・・・堆肥に混ぜ込むことで、土の通気性、水はけをよくし、理想的な培養土を作ります。
*細かく切り刻んだ稲わらに牛糞や鶏糞、米のとぎ汁などを足し加えて、充分に発酵させたものを「堆肥」といいます。これに、木々の落ち葉が堆積して腐り、土化した「腐葉土」を混ぜ合わせます。
*堆肥は、効果がゆっくりとしているので、必ず元肥として利用します。

 

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